食品を適切なpH(酸性とかアルカリ性)の領域に保つことを目的に使用される食品添加物です。
pHを適切な領域に保つことで、微生物の増殖を防いだり、色の変化を防いだり、食品の品質を保つことができます。
例1. 缶コーヒーにはコーヒー、砂糖、香料以外に牛乳、全粉乳、脱脂粉乳などの乳成分が多く使われています。 乳成分(タンパク)はpHの低下によって変性・沈殿や分離などが起きることがあります。 これを防ぐためにpH調整剤が使用される場合があります。
例2. サボテンに寄生するカイガラムシ科のエンジムシを乾燥させたコチニール色素があります。 この色素は酸性食品では橙色、中性では赤色で、使った食品にタンパク質があると紫になります。 赤色として使用する時、pH調整剤を使用して色相を安定させる役割があります。
例3. 食品のpHが4~5の酸性下領域だと細菌などの活動が低下します。 つまり、日持ち向上剤的な働きをさせるために、商品を酸性領域に調整して使用される場合もあります。